日米金利差とドル円の相関

 

(本記事は5月17日に初投稿)
最近、為替アナリストの間で、円高予想が目立ってきたので、
気になって作成しました。

 

日米の国債利回りに基づいて、10年債の金利差とドル円の相関のグラフを掲出します。
(米国から日本の利回りを減算)

 

ただ、本来為替アナリストは実質金利差(インフレ率を考慮)をみて論じるのですが、
インフレ率を考慮してデータを収集するのはちょっと手間なので、とりあえず、
名目の金利差を観察し回帰分析したところ、
これでも十分に相関があることが確認できました。

 

2020年5月15日現在、金利差と為替の間には相当な開きがあり、
円高方向への圧力がくすぶっていると推定できます。

 

ただし、このグラフは右端の推定値が80円台まで落ちていますが、
中長期的にここまで落ちるかどうかは疑う必要があると思います。
これまでの推移をみると、大きな乖離が生じたあとは、
ドル円も金利差も歩み寄るような動きになったこともあるからです。

 

このグラフは水準を予想するのではなく、傾向をみるのに使っていこうと思います。(5/17記)

 

今後このページのグラフは、不定期に更新予定

 



※クリックで拡大

 

※2007年1月〜2019年9月のデータを用いて回帰分析した結果により、
 名目金利差に基づいたドル円推定値を算出

 

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