経済指標からみた株価指数観察
グラフその1
パラメータ最適化:05年1月〜19年9月
フォワード観察:19年10月〜20年2月
ある輸出系経済指標を用いたグラフの例。
19年12月ごろの水準は、経済指標に比べて割高だったことが示されており、
このあと、経済指標が上昇するか、株価指数が下げるのか、推移をみていたところ、
株価指数の下落という形で決着しました。
このことは「コロナショックがなくても、2020年の相場下落は時間の問題だった」と
私が時々ツイッターで発言していることの裏付けの一つです。
2月については、指標からの推測値と実数値に大きな乖離は見られないものの、
トレンドは下向きです。
グラフその2
パラメータ最適化:14年1月〜19年9月
フォワード観察:19年10月〜20年3月
1番目に比べて細かいところまでよく一致するのですが、
先行性という点では?なシミュレーションのグラフ。
この1〜3月の下落局面では、TOPIX指数の下落を追いかける形となっています。
もうしばらく見守ってみます。
グラフその3
パラメータ最適化:03年9月〜19年10月
フォワード観察:19年11月〜20年3月
共通の経済指標を用いて、マザーズとジャスダック指数の推測値をそれぞれ
合成した例。
※ジャスダックのグラフ、数値に修正があり差し替えました。差し替え後も傾向は同様です
マザーズの方がよく一致しているように見えますが、
グラフにしていない16年以前も含めると、ジャスダックもそれなりに一致しています。
このシミュレーションに関しては、
2008-2009年のリーマンショックの時期には、この推測値が実数値から
ひどい乖離をした(はるかに下回った)ことがありますので、
水準の高低にこだわるよりも、
傾きからのトレンド判断に利用するのが無難です。
マザーズ市場については、2018年からトレンドは長期的に下向きであり、
実数値もそのように推移。この2年間の不調は、
ファンダメンタルの反映だということが確認できます。
ジャスダック指数は上ぶれしたままですが、
この背景として思い当たるのは、
7564ワークマンというスター選手の登場です。
また、サービス業中心だったり財務が悪い企業も多いマザーズに比べて、
ジャスダック上位には
6324ハーモニック、7716ナカニシなど堅実で海外展開も行っている
メーカー企業が少なくなく、
こうした構成銘柄の違いから、マザーズより
ジャスダック銘柄に資金が向かっている可能性も考えられそうです
今後このページのグラフは、非定期に更新して、観察を続けていく予定