7/1-7/3 金利動向

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USYカーブ190703.png
1つめのグラフをみると、債券市場は
G20におけるトランプの行動には
それほど心動かされなかったようです。
英日に加えて、米独とも、粛々と
長短金利差が縮小しています。

 

2つめのグラフは7/4朝時点の米国債イールドカーブですが、
3か月金利が上昇して、5-10年金利が下げたところをみると、
7月のFOMCについて、過剰な利下げ期待感の修正が
起きているのだと思われます。
G20開催時の出来事に騒ぐことなく、
「FRBの利下げを前提にできないならリスクオフ継続」という
海外機関投資家の鉄の意思が透けて見えた、という意味で、
ここ数日の長期債の利回り低下は考えさせるものです。

 

そしてこの結果、1日月曜にいったん108.5円あたりまで
上昇したドル円は再び107円台まで低下しました。
株式トレーダーよりも、債券トレーダーのほうが、
相対的に景気観がシビアなのかなという気がします。
多くの場合、大手機関投資家の本音は
株式市場よりも債券市場の方に表れるのですが、
今回の株高と債券高、どちらがどのようになっていくのか
面白い局面です。
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