年内は相場の上下でなく個別株の超過リターンを狙う方針
年内は個別株選択で利益を狙うしかなさそう
早いもので、今年も残り3か月を切りました。
なので部門別売買動向のページでは、
海外投資家の買い越し額推移グラフの横軸を12月まで伸ばして
年内の推移を少し考えてみました。
そのグラフをみて改めて思ったのは、
「相場全体の上げ下げのトレンド発生で利益を狙う」
(先物やインデックス系ETF主体の売買)
戦略は、年内厳しいのではないか。
ということです。
海外投資家は株式保有をどんどん減らしているものの、
先物と合計でみた今年の推移は、非常にフラット、中庸なものです。
下がりにくい要素が多い
下げ目線でみた場合に、
・海外投資家の先物+株式の推移がおとなしい
・日銀の介入余力たっぷり
・事業法人の買い実績が日銀と同規模
と、需給面で荒れそうもない材料がそろっています。
これらが先週触れた「昨年10月のような暴落は起こりそうもない」といえる論拠です。
Twitterで触れましたが、日銀はたっぷり介入枠を余しています。
年内、2日に1度ETF買いができるくらいに(たぶん余らせると思いますが)。
さらに、日銀と肩を並べる規模で今年は、相場が下げた時は事業会社の自社株買いが入っています。
ですので、先週あたりから、「ヘッジファンドの年内解約売りでまた荒れる説」
がちらちら出ていますが、私は懐疑的です。
海外投資家に大きな上昇をけん引する意欲も乏しく
しかしそれと逆に上げ目線でみた場合、
今年になっても、これほど株式を売却し続けているということは、
海外投資家はリセッションに備えて株式から資金を流出させ続けている
日本株を長期保有するモチベーションを失っている
とも見て取れます。
9月のように先物主体で一時的な上昇をけん引する動きはありえても、
大きな上昇トレンドを作りにくるような買いを
仕掛けてくる態勢にはまったく見えない推移です。
「10月買い4月売りのアノマリー」には、昨年同様、今年も期待しません。
コツコツと個別株で超過リターンを狙いたい局面
このようにあれこれ考えた結果、年内の投資方針はこうなります。
以前に触れたように、固有の材料があるセクターや個別株を買い、
1357も適度に保有して相場全体の動きに中立なポジションにしておいて、
それでも超過リターンを狙えるか、
やってみるしかないかなと。
なお「相場全体あまり上げ下げがないとみるなら、ヘッジの必要もないのでは」
というツッコミもありえますが、
上記はあくまで需給面でみた推測でして、
政治的な事件、地政学リスクに対するヘッジは一応はしたほうが無難と考えます。