トランプ相場は買いも売りも難しくてやってられない?(19年8月13日の急落をみて)
[中国の「トランプ敗北待ち」姿勢に気づかないほど、
アメリカ共和党も鈍くはないはずなので、
何か理由をつけて延期したりすれば、
思わぬリバウンドとなる可能性もなくはない。]
・・・と、第4弾の発動直後に想定していましたが、
やはりそのような動きが出ました
「コンピューター、ビデオゲーム端末、一部の玩具、パソコンのモニター、一部の履物や衣料品」など
に対する関税措置の発動を12月15日まで延期する
これを受けてあっという間にS&P500も日経平均も2%くらいハネました。
つまるところ、
「ショートもロングも簡単に勝てる気がしない、難易度の高い局面だと思っています。」
と書いておいたのはこういうことで、本来なら企業業績や経済指標をみて
動くものが、トランプや米政府関係者のツイートなどで、一瞬にして動くのですから、
ふつうの株式でうまく立ち回るのはものすごく難しい。
このようなトランプ相場に対処するには、
・24時間トレード可能で
・逆指値が値飛びせずに妥当に執行される
という点で、消去法的に先物やFX中心になります。
個別株や1570や1357のようなETFでは、PTS取引が24時で閉じてしまうので、
残念ながら先物ほどの有用性がありません。
このあたり、もう少しPTSが普及してサービス充実するのを期待したいところです。
なので、もし株式しか口座を開いていないという方は、
トランプ相場はこの先もきっとこんな感じですから、
先物口座を開いて、逆指値の活用に慣れておくことをお勧めします。
さて、それで、今回の延期の影響をどうみるかですが、
「12月15日まで延期」というのが、なかなか微妙ですね。
ここは私の想像ですが、アップルが泣きついたんじゃないでしょうか。
何しろ、iPhone11の発売を9月下旬に控えています。
このところ、iPhoneは世代交代しても以前ほどのインパクトがなく、
買い替え需要の喚起に乏しいともいわれていますが、
今回は、駆け込み的に売れるかもしれないですね。
その意味では、確かに、目先はプラス要因は大きいのかもしれません。
ひょっとすると、9月に新型iPhoneが出たのちそれを材料にして
株式相場全体が活気づくようなシナリオも想定できます。
ただ中国が知的財産問題などでアメリカに歩みよった具体的な話はなく、
「アメリカ側の都合でアメリカが延期した」というだけの話ですから、
根本的には事態は何も好転していません。
よくない兆しとしては、
トランプが直近でもまだ執拗に利下げを求めているのは
これは貿易摩擦は簡単には解決しないというトランプの
見通しの表れだと私は受け止めます。
一説には、トランプは不動産事業で莫大な負債があり、
その関連で利下げに熱心なのではないか、などという憶測記事も
どこかの英語サイトで見かけましたが(笑)
まあ、それはさておいて。
株価は目先どうなるか決め打ちは難しいのですが、
利下げ観測が進行してドル円が円高に振れていく
トレンドには変わりはない、
ということは言えると思います。
なので、昨日の投稿で、「ロングポジションを持つとしても
円高ヘッジはしたほうがよい」と書いたわけです。
さらに付け加えると、ある程度のベテランなら知っていると思いますが、
円高メリットがあって比較的平穏な動きをしている銘柄というのはこの相場でも存在します。
代表は電力株ですね。
処理水の処分問題でちょっと騒がしい東京電力は避けたほうがよさげですが、
関西電力などは、大崩れはなさそうなので、レンジの値幅取りには向いていそうです。
以上、チラ裏でした
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