記録づくめの18年クリスマス

個人的にもっているデータの範囲なので、少し迫力不足ではありますが、それでも、
このクリスマスの株式市場は、記録的なブラッククリスマスだったことは間違いありません。
1989年以降の12月24日または25日の日経平均指数の前日比下落率%
2018/12/25 ▲ 5.0
1996/12/24 ▲ 2.7
2008/12/24 ▲ 2.4
1993/12/24 ▲ 1.7
1990/12/25 ▲ 1.5
・・・ダントツのトップでした。
しかし日本の2018年12月25日は、12月24日が天皇誕生日で祝日だったので
実質2日分の値動きが1日にまとめて現れただけだ、という指摘もありそうですね。
そこで、日本の祝日とは無関係なアメリカのクリスマス日の値動きも調べます。
S&P500先物(@es.d)で調べた2001年以降の12月24日の前日比下落率%(esミニ)
2018/12/24 ▲ 3.0
2002/12/24 ▲ 0.7
2012/12/24 ▲ 0.5
2001/12/24 ▲ 0.1
2015/12/24 ▲ 0.1
アメリカは25日が祝日です。なので、24日だけが調査対象で、11サンプル内での比較と
なりますが、やはりダントツの下落率でした。

 

さて、少し調査範囲を広げて調べてみます。
1989年以降の12月下旬(20日以降)の日経平均指数前日比ワーストランキング
通常、12月の20日以降というのは、
機関投資家が休暇入りで積極的な売買をしなくなり、大きな動きがないはずの
時期です。なのでこのタイミングで大きく動くのは、何か通常ではない
動きが年の終わりに出た年だと考えられます。
2018/12/25 ▲ 5.0
1993/12/20 ▲ 3.6
2000/12/21 ▲ 3.5
1997/12/22 ▲ 3.4
1997/12/26 ▲ 3.3
やはりワースト1でした。ITバブル崩壊期や、山一証券が潰れたあの1998年の
前年よりも下げたことになります。
同様に1999年以降のS&Pミニ先物の12月20日以降の前日比ワーストランキング
2000/12/20 ▲ 3.2
2018/12/24 ▲ 3.0
2018/12/21 ▲ 2.9
2002/12/27 ▲ 2.3
2012/12/28 ▲ 2.0
ITバブルが弾けた時期にわずかに届きませんでしたが、21日と24日と2日連続での
ランキング入りは、なかなかのものです。

 

とりあえず簡単に調べてわかった範囲ではここまでです。

 

12月の最終日以降にまた改めて考えたいと思いますが、
この12月の下げ方は過去のバブル崩壊期の動きと並べて論ずるに足るものだと思います。

これほどのリスクオフ現象は、2019年にバブル崩壊が本格化する前触れと考えるのが、

適切なのではないかと考えます。
ただし、年末もしくは年始、さすがに少しはリバウンドがあるのでは、と思いたくもなるのですが。

 

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