日銀のETF買いについての分析は、あまり成果が出ませんでした・・・
以下は言い訳・・・
分析する前に、持っていた仮説があったんですが、実際に分析してみると、
数字で裏付けをとるのが難しいテーマだとわかりました。
たとえば、
ETF買いがあった日の翌日以降の値動きが、介入の無い日とは異なる傾向を持つかも、という仮説を持っていたのですが、
実際に分析してみると、結局、相場の地合いの違いの方が要因として大きそうだ、という結果でした。
そうこうしているうちに、相場がヒートアップしたので、別な分析に気を取られて、ほとんど分析作業は成果が出ないままでおります。
ただ、一つだけ、これは明確な傾向かもしれないと思ったことがありました。
以下の表は、今年、2018年のETF買いがあった日の日経平均指数の動きの月別平均値です。
月 | 前日終値→安値の増加率平均(%) | 安値→終値増加率(%) |
1 | -0.99 | 0.29 |
2 | -2.58 | 0.81 |
3 | -1.79 | 0.81 |
4 | -0.90 | 0.70 |
5 | -0.96 | 0.38 |
6 | -0.98 | 0.58 |
7 | -1.24 | 0.76 |
8 | -1.72 | 0.07 |
9 | -0.76 | 0.38 |
ETF買い入れを225型よりもTOPIX重視型に変更すると黒田総裁が声明を出したのが、7月末。
それ以来、8月〜9月を見る限り、明らかに、日経平均の最安値から引けにかけての戻りが弱くなっています(0.07%、0.38%)。
「1月と5月も弱かった」とも指摘できる状況なので、断定はしませんが、
日経平均の戻りが弱かった月が2か月続いた、という事実をもって、介入効果が弱まった可能性がある、
と言わざるを得ないところでしょう。
10月も引き続き、介入日は、引けにどんな動きをするのか注目です。
一応は、日銀の買いが入っても、あまり後場の上昇に強くは期待しないほうが無難だ、くらいに捉えておきたいところです。
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