半導体指数soxxの強さは本物か?気になるトランプ・コール【9/2-9/6 株価指数】

 

 

 

SOXXがかなり勢いづいています。
この水準まで上昇したのは今年は4月末、7月下旬、に続いて3度目となります。

 

SOXXが上昇していた過去2回、その後どうなったか、冷静に振り返ってみます。

 

4月末・・・・5月5日だったと思いますが、トランプが10%から25%に関税を引き上げると
ツイートしました。

 

7月下旬・・・FOMC(7/30-31)が近づくにつれて上昇がおとなしくなり、
FOMCを過ぎて早々、8/1にトランプが関税第4弾をツイートしました。

 

つまり、SOXXがこの水準に来ると、トランプが何か対中で
仕掛けて上昇をつぶす、というジンクスが出来上がっています。

 

これはトランプ視点でみて偶然ではなく、意図的な相関かもしれません。
株価が下がっているときに、追加関税を発動しにくい、という
気遣いはあっただろうと考えるのがむしろ自然です。

 

相場の世界では、こんな言葉があります。
「株価が下がると、FRB議長が何か株価を支えるような
アクションをとってくれる」、これが、
「グリーンスパン・プット」「パウエル・プット」などと
半分ジョークで表現される慣習があるようです。
その心は、まるで株にプットオプションという保険が
ついているかのようだ、という意味です。

 

 

そして、それをさらにひねって、
一定の株価上昇があると投資家に損をさせるコールオプションがついている
かのようだということで、「トランプ・コール」
などというジョークもあるそうなんですが。
案外、これは笑い飛ばせない。

 

さてそうはいっても、関税に関しては、
12月に情報機器や玩具の追加引き上げをすでに予定しており、
ここから追加の引き上げ案が出てくるとは思いたくないところです。

 

しかし、関税のほかにも火種がくすぶっていることは忘れてはいけません。
たとえば8月23日にツイートした、「米企業に中国からの撤退を求める」
という考え。
https://www.cnn.co.jp/business/35141709.html
このときは、ただツイートしただけで、具体的に何か制度化するのかどうか
何も踏み込んでいませんでしたが、
いずれ制度案を持ち出してくる可能性も0ではないでしょう。

 

あるいは、香港がらみで、トランプが何か中国をけん制するような
考えをツイートする可能性はあります。

 

とはいっても、トランプの本音をまったく知る機会のない
遠く離れた国の一トレーダーが、どう頭をひねったところで、
的中させる自信はありません。

 

ここで言えるのは、

 

ハシゴを外されても慌てない、という心の準備はしておこう

 

ということだけです。

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