6/24-6/28:海外指数の動き。NY相場は米中交渉再開を織り込み済み
日本の指数だけみてると、それほどでもなかったのですが、
木曜金曜は米国の株価指数は強含んでおり、
とりわけSOXXの動きには、米中交渉の進展を
折り込みにいった動きが見えます。
つまり「海外筋では、米中交渉再開は既定路線」でした。
もともと私もトランプが完全決裂のまま米中関係を放置するわけないと
思いましたし、アメリカでもそれが一般論だったのでしょう。
しかも今回はブルームバーグが水曜日に「追加関税保留に米側が前向き」と
報じていました。
気になるのはこの記事の
「事情に詳しい複数の関係者は、米国側が関税賦課を当面先送りする姿勢を見せているのは、
さもなければ中国政府が首脳会談の開催に応じなかったためだと語った」とある部分です。
相当に、中国側は交渉に後ろ向きなように思われます。
身も蓋もない言い方をすれば、
「交渉の先行きに手ごたえがあるので、追加関税を先送りした」のではなく
「決裂回避のためにやむなく先送りした」のですから、
今回の「米中が交渉再開」という事実だけ、
今回の材料だけでは機関投資家がリスクオンに転じるとは思えません。
さて、肝心の日本の株式に関しては、
この1週間、薄商いばかり続いたわけですから、
「大きく売り越した筋も買い越した筋もいない」のではないかと考えています。
でも、NYの金曜夜の上昇は織り込んでいませんので、
そのぶんの伸びしろは個別株にはあります。
225の先物では、金曜15時引けからNY時間に90円ほど上昇して21310円になっています。
その水準は素直に引き継ぐと思います。
国内筋の気分いかんでは、月曜中に21400円程度はつけることもありうるかなと思います。
ただ、月曜の引けから火曜にかけての持ち越しはそれほど分のいい勝負では
ないといまのところ感じます。利食い売りが出る月曜のNYとなる可能性があります。
もし火曜以降も続騰できるとすれば、
円高が一服して108円台半ばまで見えてきた場合だと思うのですが
債券利回り動向をみた印象だとちょっと厳しいかもしれません。
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