部門別売買動向3/25-3/29:自社株買いと個人の売りが目立った19年第1四半期

前週末 3/22 21627.34 → 3/29 21385.81 (21205.81+配当落ち180円)
※計算簡略化のため日銀のETF買いのうち、1日12億円の設備人材投資企業支援分は無視しています
日付部門名225先物TOPIX先物日経400先物先物合計株式all
2019/3/29自己(日銀受注分を除く)1673▲ 93▲ 3291251▲ 255996
2019/3/29日銀????21062106
2019/3/29個人▲ 421▲ 4490▲ 870743▲ 127
2019/3/29海外投資家▲ 1859▲ 5971▲ 175▲ 8004▲ 745▲ 8749
2019/3/29信託銀行22756883436258496308
2019/3/29証券会社6▲ 13▲ 0▲ 65145
2019/3/29投資信託4969691661630▲ 1028602
2019/3/29事業法人7▲ 240▲ 16▲ 541▲ 557
2019/3/29その他法人等▲ 160▲ 1▲ 1▲ 16223169
2019/3/29生保・損保▲ 4154012▲ 103▲ 90
2019/3/29都銀・地銀等▲ 3920▲ 36▲ 322▲ 358
2019/3/29その他金融機関▲ 320017320

 

2019年通算
日付部門名225先物TOPIX先物日経400先物先物合計株式all
2019自己(日銀受注分を除く)▲ 7906▲ 11602▲ 328▲ 1983619690▲ 147
?日銀????98429842
2019個人▲ 2462▲ 219▲ 1▲ 2682▲ 7516▲ 10198
2019海外投資家160635593▲ 15621501▲ 25085▲ 3585
2019信託銀行▲ 58318341035355814116
2019証券会社▲ 91130▲ 7835▲ 43
2019投資信託▲ 5125282682▲ 2217▲ 1063▲ 3280
2019事業法人▲ 132▲ 21▲ 1▲ 15486868532
2019その他法人等▲ 168▲ 16▲ 3▲ 188868681
2019生保・損保▲ 81570149▲ 1977▲ 1829
2019都銀・地銀等2181300348▲ 2569▲ 2221
2019その他金融機関4512057▲ 68▲ 11

 

これで1四半期が過ぎた形ですので、総括してみます。
まず、2014〜2018年の第1四半期の平均値と、今年の比較
(A)は2014〜2018年の第1四半期平均
(B)が2019年の第1四半期(上に掲出した通算の数字と同じです)
今回の表は証券自己から日銀ETF受注分を分離して作成してみました
部門先物1Q平均(A)株1Q平均(A)先物19年1Q(B)株19年1Q(B)先物(B)-(A)株(B)-(A)
自己(日銀受注分を除く)8474▲ 4261▲ 1983619690▲ 2831123950
日銀?10145?9842?▲ 303
個人▲ 2086164▲ 2682▲ 7516▲ 2474▲ 13681
海外投資家▲ 13665▲ 2171021501▲ 2508535165▲ 3375
信託銀行388156393535581▲ 346▲ 5057
証券会社3▲ 29▲ 7835▲ 8064
投資信託1698558▲ 2217▲ 1063▲ 3915▲ 1620
事業法人323521▲ 1548686▲ 1865165
その他法人等▲ 24658▲ 188868▲ 164211
生保・損保701▲ 1326149▲ 1977▲ 552▲ 651
都銀・地銀等▲ 645▲ 823348▲ 2569994▲ 1746
その他金融機関▲ 688357▲ 6863▲ 951
今年はリバウンドで上昇が続いたので、逆張り派の個人が売り込む流れになりました。
また信託銀行が今年は「例年ほど買っていない」という格好です。
リスクマネーを債券に振りむけるなどの動きの表れでしょうか。
買い主体として例年より突出したのは、事業法人の自社株買いです。
また例年に比べて海外投資家は株式は売りがやや多いのですが、先物はむしろ例年よりも買った形になっています。
といっても、上の表でわかるように、先物と株式の単純合計はマイナスなので、例年ほど売らなかった、という形
海外投資家についてはグラフで推移をみたほうが、今年の様子がよくわかります
海外_株1ー4月.png
こうしてみると、2018年にそっくりな推移で株式の売却を進めているという印象です。
2018年の推移をなぞるとすれば、4月はあまり株式を売り込まないかもしれません。
先物と株式の合計でみると、様子はかなり違っていて
海外先+株1ー4月.png
今年は特に相場を下げようとも上げようともせずに第1四半期を終えた印象
例年に比べて、海外投資家の存在感があまりなかった第1四半期といえそうです。

 

余談ですが、3月27日の配当落ちは日経平均においておよそ180円分とされていますが、
前日26日の報道では、この配当落ち分をその日のうちに埋められるかどうかで、今年の相場を
占える、というような解説がありました。
(何かのテレビでグラフもみましたが、言われてみれば、確かにそう見える、というようなグラフでした)
その27日、結果的に寄付きから大きく動くこともなく26日21428.39に対して21378.7で50円安でしたから、
そのセオリーを信じるとすれば、今年の日本株、あまり見通しは明るくないというところでしょうか。
もともと今年の個人投資家は年初から大きく売り越しているだけに、
やっぱり、と思われたのか、それほど大きな話題にはならなかった印象です。

 

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