部門別売買動向3/18-3/22:大きな変化なし。4月の傾向、過去5年は平穏だが・・・・

 

3/18-3/22(21日は祝日)     前週末3/15 21,450.85 → 3/22 21,627.34
日付部門名225先物TOPIX先物日経400先物先物合計株式all
2019/3/22自己(日銀受注分を除く)▲ 861▲ 28312▲ 36904627937
2019/3/22日銀????00
2019/3/22個人37026▲ 0396▲ 60336
2019/3/22海外投資家6242553▲ 123165▲ 3785▲ 620
2019/3/22信託銀行1221310144▲ 329▲ 184
2019/3/22証券会社20▲ 5▲ 016▲ 141
2019/3/22投資信託▲ 693150▲ 0▲ 544▲ 96▲ 639
2019/3/22事業法人▲ 2▲ 1▲ 0▲ 3255252
2019/3/22その他法人等142▲ 3013913153
2019/3/22生保・損保321000132▲ 158▲ 26
2019/3/22都銀・地銀等228280256▲ 317▲ 62
2019/3/22その他金融機関5▲ 160▲ 107565

 

2019年通算
日付部門名225先物TOPIX先物日経400先物先物合計株式all
2019自己(日銀受注分を除く)▲ 9579▲ 115091▲ 2108719945▲ 1143
?日銀????77367736
2019個人▲ 2040230▲ 1▲ 1812▲ 8259▲ 10071
2019海外投資家17922115641929505▲ 243415164
2019信託銀行▲ 286▲ 250567▲ 2724532▲ 2192
2019証券会社▲ 97250▲ 71▲ 17▲ 88
2019投資信託▲ 56211857▲ 84▲ 3847▲ 34▲ 3882
2019事業法人▲ 1393▲ 1▲ 13892279089
2019その他法人等▲ 8▲ 15▲ 3▲ 26638611
2019生保・損保331030136▲ 1874▲ 1738
2019都銀・地銀等2571270385▲ 2247▲ 1863
2019その他金融機関48▲ 8040▲ 71▲ 31

 

2018年前年同期(1月〜3/23)
日付部門名225先物TOPIX先物日経400先物先物合計株式all
2018自己(日銀受注分を除く)206322218228543099▲ 2786915230
?日銀????1686916869
2018個人1680▲ 109▲ 715641726818832
2018海外投資家▲ 31991▲ 19375▲ 182▲ 51549▲ 26222▲ 77771
2018信託銀行862468▲ 68126246515913
2018証券会社131▲ 46▲ 085531616
2018投資信託8702▲ 2407▲ 246272584412116
2018事業法人124▲ 14▲ 110864006508
2018その他法人等98▲ 2190▲ 12115751454
2018生保・損保▲ 67▲ 2760▲ 343▲ 812▲ 1154
2018都銀・地銀等▲ 713▲ 105▲ 1▲ 819▲ 1159▲ 1978
2018その他金融機関5▲ 200▲ 1510481032

 

コメント:
小動きにつき特に注目するような動きはありません
もう3月の売買は終わってしまったわけなので、
4月について考えてみたいと思います
まず、過去5年の海外投資家の4月(締め日ベース)売買動向
先物合計株式all
201446342444707
201530542052723582
20163147852511672
2017▲ 150475566052
201815791207217863
以前取り上げた3月の傾向
と比べるとかなり穏やかな傾向です。
実際、4月の225指数の推移を各年4月の初営業日を起点に引くと、おおむね上昇月です
2月に暴落があった昨年すら4月は平穏でした。
4月225指数推移.png

 

4月のアノマリーについては、確たる定説は知りませんが、
一説には4月15日がアメリカでの確定申告期限なので、その還付金の再投資が
4月後半に株式市場を潤すという説がいわれています。
ただし上記のグラフをみると、月後半よりも月前半の方が上昇した年もあります。
月後半の再投資をあてこんだ先回りなのかもしれませんし、
新年度に機関筋が買いを入れてくるという話なのかもしれませんし、
因果関係はよくわかりません。
いずれにしても過去5年の傾向を見る限り、比較的穏やかな月になると期待したいのですが、
2019年4月について例年と違う可能性を挙げるとすれば
・再三触れているように、海外筋が1〜2年後の景気後退をにらみ株式を売却し続ける可能性
・ゴールデンウイークの10連休をロングで持ち越せないと考える向きが、4月の買いを見送ったり、
 いったんポジションを整理したり、ヘッジの先物売りなどを入れてくる可能性
・3月28〜29日の北京、4月3日の米国での米中協議に関する思惑でまた乱高下が起こる可能性
・4月12日の合意なしブレグジットが現実味を帯びるにつれ、欧州筋の海外投資家がリスクオフを加速させる可能性
・中国事業や欧州事業、インバウンド関連の減損処理などによる業績の下方修正が警戒される可能性
・4月5日の2月景気動向指数、4月26日の3月鉱工業生産等をにらみ、「景気後退期入り」政府認定を市場が意識し始める可能性
  ※これに関連して第一生命経済研究所が本日このようなレポートを出しました
   「高まる景気後退リスク
    〜2月は現状維持も、3月分でCIの基調判断が「悪化」に下方修正される可能性あり〜」(3月29日付)

 

などなど、懸念材料は多いですね。
これも再三書いていますが、今のところは、昨年秋のような下落相場の再来はそうそうないと考えています。
しかし、2019年度の業績見通しについて極端に慎重な業績予想が相次ぐような流れになると、
水準訂正が起こりますので、それは注意していきたいと考えています。

 

 

 

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